『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』が凄い

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どうもこんにちは。
ブスに厳しいブスでお馴染みの江頭鉄雄です。

皆さん突然なんですけど、
『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』っていう漫画をご存知でしょうか?
永田カビさんが原作の実録漫画です。


私も名前だけは知っていたんですけど、全然読んだことはなくて。

自称レズビアン大好きマンだし、風俗にだってめちゃくちゃ通っているくせにね!
そういうわけで買いました。

正直エロ本なのかなって少しばかり期待していた私としては、かなり衝撃を受けました。
というかこれ読んだ人はみんな衝撃を受けると思います。

ただのエロ本なんかではなく、レズ風俗の実体験を生々しく描いているというわけでもなく。

なんというか、人間の根本的なものをしっかりとありのままに描いているような……。
そんな作品でした。

ぜひ色んな人に読んでもらいたいなと思ったので、私が『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』を読んで感じたことを紹介していきます。

以前から私のブログに来ている人がいたら、
「最近の江頭鉄雄なんか雰囲気違くなぁい??」
とか思うかもしれないけど、仕方ないでしょ!!!

この2年間色々あったの!!許して!

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』のあらすじ


実録漫画ということで、この漫画の主人公は永田カビさん本人。

28歳で、誰かと付き合ったことも性的経験も、ましてや社会人経験もない彼女。
高校卒業から10年の間に、気付けば摂食障害になっていました。

頭皮が一部ハゲており、腕には自傷の痕がびっしりとあります。

日々息苦しさを感じて生きてきた彼女が、自分を解き放つために選んだ手段……。
それが「レズビアン風俗」で抱き締められることでした。

もちろん、キスの経験もなければ、風俗やラブホを利用することも初めて。
どこでお金を払うのかも分からないまま、ついにそのときがやってきます。

さびしすぎてレズ風俗に行ってきた彼女の、赤裸々すぎるレポ漫画です!!

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の凄いところ

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この漫画の凄いところは、いわゆる私のデリヘル体験談のようなリアリティのなさすぎる(文才のなさが問題)体験談とは違い、筆者のリアリティに溢れた体験談であるという点。

いや、私も私なりに必死に書いているんだけど……!
やっぱり、めちゃくちゃ文章が上手い人は構成とかも凄いじゃん。

この筆者は、自分のことを非常に冷静に、かつ第三者的視点で観察しています。

実録漫画ってさ、実録でありながらどこか筆者によって美化されていたり、逆にお涙ちょうだい的に描かれていたりするわけよ。

この筆者も、日が経つにつれて自分の思い出が美化されていることに気付いて、思い出が別物になってしまう前に漫画にしようとしたそうです。

そう考えると、私の風俗体験談ってかなり美化されたものを皆さんにお伝えしている気がする。
どうしたって自分の思い出をありのままに伝えようとしても、ついかっこつけてしまうんですよね。

一方、『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』は美化されてもいなければお涙ちょうだい的演出もなくて、淡々としています。
だからこそ、この漫画は説得力があって凄いんです。

そして、今の自分に息苦しさを感じている人や、悩みを抱えている人、死にたいと思っている人、何も悩みや息苦しさはなくて幸せな人生を送っている人。

すべての人にこの漫画を読んでほしいと思います。

「自分を大切にするということ」、「今の自分を変えるということ」。
きっと何かしら、気付かされることがあるはず。

自分の人生を自分らしく生きるためにレズ風俗に行くことを決めた筆者の10年間が詰まっています。
凄く読む価値があるし、ただのエロ漫画ではないのでとても読みやすいです、はい。

男性向け風俗とレズ風俗の本質的な違い

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レズ風俗については、以前この記事で軽く紹介していました。

関連記事:セックスレスな女性必見!女性向け風俗を利用してみよう

そして、今回この本を読んで、改めてレズ風俗とは何なのかを考えてみたんです。
そもそも男性向け風俗とレズ風俗では、同じ風俗であるにも関わらず存在意義が異なっているような気がしました。

男性が風俗を利用する理由のほとんどが、性欲を解消するため。
もちろんそれ以外の理由で利用する人もいますが、ほとんどは性欲解消が理由だと思います。

ですが、女性の場合はどうでしょう。
レズ風俗を利用する女性は、レズビアンだけではないと先ほど紹介した記事の中で書きました。

性的対象が女性でない女性がレズ風俗を利用する理由も、千差万別だと思います。

しかし、レズ風俗を利用する理由として「レズ風俗を利用すればさびしさが紛れる」「心が満たされる」といった、人間の温もりや優しさを求める、本能的な部分があるのかなと思いました。

これは男性では決して満たされないもの。
要するに「幼い頃に感じていたお母さんの温もりや優しさ」を、レズ風俗を利用することで感じられるのでしょう。

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の筆者も、本のタイトル通りさびしさを抱き、「抱き締められたい」という欲求が高まった結果、レズ風俗を利用することを決めました。

また、この本の中で「自分が女であることを認識したくない」「自分が『自分』である前に『女』であると過剰に定義されるのが怖い」と筆者が語っています。

このように、自分が女であることを意識せずに利用できるのが、レズ風俗なのだと気付かされましたね。

男性向け風俗とレズ風俗とでは、利用者の本質的な心理の違いがあるのでしょう。

性欲を解消するためだけの場所でなく、温もりや優しさ、お母さんのような存在、自分を女として過剰に意識せずにいられる存在を求めることができる場所が、レズ風俗なんです。

なんだよ、レズ風俗って凄く尊いじゃん。

とりあえずこの本を読んで


最終的に話が逸れましたが、この本で気付かされることはたくさんあります。
こんなクソみたいな人間の私でも、凄く心がえぐられそうになりました。

なんか、pixivでも元々のデータは見られるみたいだし、ぜひ読んでみてください。なんなら本を買ってほしいところだけど。

きっと、自分を大切にしようって思えるようになるはずです。

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